布の基礎知識①(織物)

裁縫

おはようございます!

めーたそです。

布ってどうやってできてるんだろう?

そう思ったことありませんか?

布にも作り方はたくさんあって、それによって特徴も変わってきます。

その特徴を上手く活用すれば、より良いものが作れるはず…!

ということで今回は布の基礎知識①をお話していきます!

布ってどうやって作られているの?

布は主に糸を組み合わせて布にした織物編物があります。

その他にもフェルトのように糸からではなく繊維から作られたものや、布と綿を組み合わせたキルト布など、様々な布があります。

今回はその中でも織物についてお話をしてきます!

織物

織物はたて糸(経糸)とよこ糸(緯糸)を、上下に交差させることで布をつくります。

その糸の交差の仕方を組織と言います。

また組織の最小単位を完全組織と言い、その組織(交差の仕方)を繰り返しやっていくことで1枚の布ができるのです。

その中でも平織、斜文織・綾織、朱子織三原組織と言い、よく使われる組織です。

ここからは毛糸をたて糸とよこ糸に見立てて説明していきます!

たて糸
よこ糸

平織

平織はたて糸とよこ糸が1っ本ずつ交互に上下させて織られた、最も簡単な織り方です。

織目の模様が左右対称になります。

平織の特徴

  • 凹凸がなく平滑
  • やや硬くハリがある
  • 丈夫で破れにくいので使いやすい
  • 下着や洋服、浴衣、家具など様々なところで用いられる
  • 薄手の布も作ることが可能
  • プリント加工がしやすい

具体的な布

  • ブロード
    丈夫でやや光沢のある布。
    ex)ワイシャツ、ブラウスなど
  • 羽二重(はぶたえ)
    柔軟で光沢があり、和服などに使われる。
    ex)着物や帯、ドレスなど
  • オーガンジー
    薄手ではりがあり、透け感のある布。
    ex)ブラウス、カフスなど

斜文織(綾織)

斜文織はたて糸とよこ糸の交差が規則的にずれ、布面に連続した斜めの線、綾目が現れる織り方です。

斜めの線が右上がりだと「右綾といい、硬めでしっかりとした布になることからジーンズに使われます。

左上がりだと「左綾」といい、しなやかで平滑な布になり、色落ちを楽しむことができます。

斜文織の特徴

  • 織目が非対称
  • 柔軟で伸縮性がある
  • しわができにくい
  • 光沢がある
  • 摩擦に強い
  • 上着や作業着、制服などに使われる
  • 厚地の布も作ることが可能

具体的な布

  • デニム
    たて糸のみをインディゴ(藍)という染料で染め、織られた厚手の布。
    ex)ジーンズやオーバーオールなど
  • ツイード
    厚手で毛羽がある高級な布。
    ex)冬物のジャケットやスーツなど

朱子織

平織や斜文織に比べ、糸の上下の交差が少なく、たて糸とよこ糸の交差が隣接しないよう、規則的に飛ばすことで長い浮き糸ができる組織です。

糸を浮かせる本数によって名前が変わり、

  • 4本を浮かせて5本目を交差させる「5本朱子
  • 7本を浮かせて8本目を交差させる「8本朱子
  • 11本を浮かせて12本目を交差させる「12本朱子

があり、浮かせる本数が多くなるほど光沢が増します。

朱子織の特徴

  • 摩擦に弱い
  • しわが目立つ
  • なめらかで滑りが良い
  • 光沢感と高級感がある
  • パーティードレスや裏地に使われる
  • 糸の密度を高くし、厚手の布を作ることも可能
  • ドレープ性がある(自然にできる布のたるみが多くできること)

具体的な布

  • サテン
    光沢がありドレープ性があるが、耐久性が低い。
    ex)ドレスやスーツなど
  • ドスキン
    柔軟で光沢があり、羊毛でできた高級な布。五枚朱子で織られたものが多い。
    ex)スーツ、コートなど

まとめ

今回は織物についてお話してきました!

それぞれの織り方の特徴を活かして、更に良いものを作ってみて下さいね!

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